◇主な床材と清掃
建築物の床材には、材質・吸水性・耐水性などが異なり様々な種類があります。
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■クッションフロア(塩化ビニル系シート)
弾性床材で耐水性・断熱効果があり、汚れても取りやすい床材です。
清掃メンテナンスでは、定期的に洗剤等で洗浄し床維持材を塗布して維持管理します。
■ノーワックスビニル床シート
最近、新設のトイレの床に使用されている事が多くなりました。表面に床保護剤がコーティングしてあり、保護剤は不要です。
特に高耐久抗菌UV樹脂コーティングが施してある床材ですと、臭いの元を消臭・分解するタイプで、繰り返し遠慮なく水拭きを出来るのでトイレを清潔に保ちやすいと言えます。
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■塩ビタイル(Pタイルと呼ばれる表面が硬いタイプ)
2重床や下地がモルタルの床面に敷き貼りしてある床材で、日々の日常清掃と定期清掃を合わせて行い、ワックスを塗っても塗らなくても美観維持が可能なタイプです。
■フロアタイル
クッションフロアのような柔らかめの塩化ビニルが貼ってあるタイル型の床材。
防水性、耐油性、防湿性、耐火性、滑り防止など優れた素材の床材が多く、
模様も豊富で施工簡単、楽しめます。掃除もしやすいです。
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■防滑性ビニル床シート
マンション等の共有通路や、ベランダ、階段など多くの建物で使用されていますが、名の通り、滑りにくく、また汚れにくくて掃除しやすい大変丈夫な床材です。
■フローリング
木質系床材は基本的に除塵清掃と乾き拭きをします。隅々まで掃除機を使います。
目立つ汚れは堅絞りしたモップや雑巾などで拭き取ります。
特に木材その物が使われている無垢材や、複合板は多量の水分により素材の劣化、反り返り、膨張を生じさせる恐れがあります。
シール加工された物でも、住宅の掃き出し窓近くなどのフローリングでは、表面が白く変色したり、加工が剥がれてしまうなどの状態が見られます。それは、うっかり開けていて隙間から雨が入り込んだり、長年にわたり日中の太陽光が当たるといった環境下でかなり劣化してしまうからです。
シール加工とは、木質系床材は水に弱いので製造段階で保護するためにポリウレタン樹脂などで加工された状態をいいます。
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■陶器製タイル
日常では、ほうきなどで掃き掃除し、モップや雑巾で水拭きです。
トイレなどで汚れのひどい場合は、トイレで使用するサンポールなどトイレ用洗剤を使って洗浄し拭き取り清掃します。
■セラミックタイル
硬性床材で吸水性は乏しく硬いので、多くの人が往来し水が使われる場所に適しています。
耐酸性・耐アルカリ性ですが目地にはモルタルが使用されているので、強い洗剤で劣化するため注意が必要です。
■大理石
大理石は石灰石が変性作用で形成された炭酸塩鉱物の一種であり硬性床材で吸水性はほとんどありません。中性以外の水分に弱く、油性の汚れなどと共に放置すれば変性します。酸性洗剤は使えません。アルカリ性洗剤にも弱いです。
■テラゾ
大理石や花崗岩を粉砕した粉とセメントや樹脂を混ぜ手人工で大理石のように加工した人造石。
特に酸性洗剤は使えません。
■花崗岩
硬性床材で道標、お城の石垣、石橋など古くから石材に使われてきました。
カーリングの公式競技用ストーンも花崗岩です。
耐酸性・耐アルカリ性・耐油性なので洗浄等清掃はしやすいと言えますが、600℃を超えると強度が低下すると言われているのでタバコの火種でも700℃~800℃あり焦げ跡などが残ります。
■繊維系床材
カーペット、タイルカーペットなど繊維系床材は吸音効果と保温性に優れています。
また吸水性が高く、玄関近くに使用されている場合、特に雨天時には靴裏から激しく汚れ移りします。汚れたら早めに取り除かないとシミになるので注意が必要です。
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◇清掃作業の資機材
●真空掃除機
⑴ドライ式床移動型真空掃除機
主に室内清掃で使います。
コード式とバッテリー式があります。
自宅ではコード式とバッテリー式と両方使い分けています。
日常清掃では、階段や人の行き交う通路など共有部分がありバッテリー式が重宝します。
毎日の作業では、交換用のバッテリーを常備し作業しています。
定期清掃時は、長時間使用するのでコード式を使っています。
また、ホコリやゴミの集塵方法には、以下の3つのタイプがあります。
★フィルターが紙パック式⇒ゴミの処理が簡単便利!
特に病院などの清掃では、高性能フィルタを使用します。
★サイクロン式⇒吸引力が強い!排気がきれい。
★カプセル式⇒比較的安価な機種が多い。吸引力が強い!こまめにゴミを捨てる事で排気がきれい。
⑵ウェット式床移動型真空掃除機
床の洗浄時やカーペットのクリーニング時の汚水を処理するのに使用します。
雨の後に泥水などの吸水にも使います。
⑶アップライト型真空掃除機
カーペットの清掃に最適で、回転ブラシがついており、掃きながら機材でゴミなどを吸引します。
⑷携帯型真空掃除機
小型タイプで持ちながら作業します。軽量です。
●床磨き機
ポリッシャ、スクラバマシン
電動の機材に円形のブラシやパットをつけて回転させて床面を磨き洗浄等を行います。
洗剤供給式もあります。通常の床洗浄は高速回転タイプです。カーペットの洗浄は専用の低速回転の床磨き機を使用します。
●自動床洗浄機
洗剤供給式床磨き機とウェット式床移動型真空掃除機(吸水式真空掃除機)の機能を併せ持った機械で、人が乗って操作する大型もあります。
●洗剤
清掃業では、界面活性剤に各種助剤、添加剤を加え、洗浄効果を高めた合成洗剤を使用します。
洗剤のpH値によって、中性洗剤、アルカリ性洗剤、酸性洗剤に分けられます。
■界面活性剤
陰イオン系活性剤…洗浄力が強い。優れた起泡性。
陽イオン系活性剤…吸着性、柔軟性、帯電防止性、殺菌性などの性質がある。
両性系活性剤…陰陽両方の親水基を持つ。他のイオン性界面活性剤より皮膚や粘膜に対して刺激性が低く、安全性が高い。
非イオン系活性剤…水に溶けてもイオン性を示さない。
※イオン性…原子、原子団が電荷を帯びた状態
■添加剤
溶剤・酸・研磨剤・酵素 など
⑴一般用洗剤
pH値は9~11の弱アルカリ性。万能洗剤とも呼ばれます。
⑵表面洗剤
ワックスなどの床面の保護剤には影響を与えず、表面の汚れの除去に使用します。
泡立ちが少なく、中性やアルカリ性洗剤があります。
⑶剥離剤
床面の樹脂床維持剤に作用し、皮膜の除去に使用します。強アルカリ性なので、手など十分に保護して作業します。新しくワックス等えお再塗布するためには、十分なすすぎ洗い作業と拭き取りが必要です。古い保護剤が残っていると、ムラになり皮膜を作らない恐れがあります。
⑷カーペット用洗剤
主な製品は、繊維を傷めないように中性洗剤です。
⑸研磨剤入り洗剤
真鍮等の金物磨きに使用します。
⑹アルカリ性洗剤
厨房の換気扇や油脂分を多く含む床の洗浄に使います。
⑺酸性洗剤
主に便器の清掃に使用します。便器の尿石や鉄分を含む水垢汚れに効果的です。
●床維持剤
⑴フロアオイル
⇒木質系床材用
⑵フロアポリッシュ
⇒床の保護と美観維持。
塗布乾燥後、経年後も多くの人が歩いたり摩耗などの物理的要因や、剥離洗浄等の化学的方法で比較的容易に除去できるタイプです。
⑶フロアシーラ
⇒床の保護と美観維持。
塗布乾燥後は簡単には除去できません。
ご訪問ありがとうございました🍀 (てこパカ)
☆チェックでは、お掃除に行かせていただくにあたり、充分なお時間と水の使用と出来ましたら、ワックス塗布時はエアコン等のご使用をお願いしています。ご理解とご協力をよろしくお願い致します。
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